〔336〕帰国寸前の理想と現実。

 

どうも、SAISHUです。

 

8ヶ月間に及ぶ、呑気な世界放浪の旅が終わりに近づいてきました。

「まぁ、行ってみればなんとかなるっしょ」という楽観的な考えの元、行く国も決めず、帰国日も決めず、帰国したあとのことすら決めず、貯金が尽きるまで旅をすることだけを目標に掲げた僕は、タイ・バンコクへの片道航空券を握りしめ、意気揚々と成田空港へ向かったのです。

あの時、僕はこう思っていました。

 

旅はいつか終わる。そのとき、僕は悲しくてたまらないだろう」と。

しかし、それは大きな間違いだったのです……。

 

 

ホステル生活に疲れる。

節約のため、泊まるところはほとんどホステルでした。

決して広いとはいえない部屋に二段ベッドがいくつか置いてあり、見ず知らずの他人と昼夜を共にする日々。

 

二段ベッドは他人の寝返りで揺れ、鼓膜は他人のイビキで揺れ、ゴキブリが出ようものならてんやわんやの大騒動。

床はギシギシと忍び足でも音を立て、トイレを流せばゴゴゴッと部屋中で反響し、ノンレム睡眠はどこへやら。

旅の終盤、僕は疲れ果てていました。

 

 

毎日の食事に飽きる。

東南アジアから東ヨーロッパまでは楽しかった。物価が安いから毎日外食し、その土地の料理を食べることができた。

ところがクロアチアに突入すると物価が上がり、悠長に外食はできなくなった。

そこで僕は、道中で手に入れた「電子レンジでご飯が炊ける優れモノ」で激安のタイ米を炊き、インスタント味噌汁を啜り、スーパーマーケットでサラダや缶詰を買い、ほぼ毎日自炊していた。

 

上の写真は帰国前夜の食事です。

おかずに選んだのは刺し身と唐揚げ。もはやハワイ感はゼロである。

旅の終盤、僕は食事が楽しみではなくなっていました。

 

 

旅に飽きる。

ついに書いてしまいました。

「飽きる」というよりは「慣れすぎた」というニュアンスのほうが正しいかもしれません。

このブログで何度も書いていますが、どこに行っても、何を観ても、感動することが少なくなりました。

 

それは経験として培った結果なので、仕方のない現象だと思います。

世界三大瀑布のナイアガラの滝を見たあとは……。

ゴシック様式の建築物としては世界最大のケルン大聖堂を見たあとは……。

コミノ島の透き通るブルーラグーンを見たあとは……。

 

旅の終盤、僕は目の前に広がる光景に、なにひとつ感情を動かされなくなっていました。

 

 

It’s time to go back to Japan !!

 

そう、日本に帰りたくなっていたのです。

なんのスキルもない30過ぎの僕が、日本に帰ってまともな仕事を手にすることはできるのだろうか?

漠然とした将来の不安はありつつも、「また旅がしたいッ!」と気持ちをリセットできるのは母国の日本に帰るしかありません。

 

 

日本に帰ろう。

厳しい現実が待ち受けているかもしれないけど、

心の底から、また旅がしたい、と思いたいから。

 

 

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