〔184〕バスが来ないならヒッチハイクをすればいいじゃない in アルバニア。

 

どうも、SAISHUです。

 

待てども待てども13時発ティラナ行きのバスがやってこない。

地元の人に訊くと「今日のバスはもうないよ」と言われる。(ティラナ行きのバスは朝5時半の一本だけで、13時発なんて聞いたことないよとも言われました)

 

しばし考える。

が、答えは一つしかない。

ヒッチハイクである!!

 

目指すはDurres。

現在地は赤いピンのHimarë。

どれくらいの距離があるかというと……。

 

193km!!

海岸沿いの道なので、どんなに飛ばしても4時間ほどかかる。宿はすでに予約済み、今日中に着かなければ宿代がムダになる。命にかえてもそれだけは阻止せねばならない。

 

僕は重たいバックパックをさぞかし重そうに担ぎながら歩きだした。とりあえず北に向かおう。人気のないところで親指を上に突き出せば、「あの子、こんなところで可哀想」と思ってくれる人がいるに違いない。

 

と、10分ほど歩いたところで、これから出発しようとしているトラックの運ちゃんがこちらを手招きしている。

笑顔で近づいてみると、オッチャンが「どこに行きたいんだ、プリティボーイ」的なことを言ってくる。(英語は通じず)

グーグルマップを開き、とりあえず北の方を指差すと、「そこまでは行かないが、とりあえず北に行く。乗れ!」というではないか!

まだヒッチハイクを開始してないのに!! もしかしてこれは逆ヒッチハイク!?

 

体格のいいおっちゃん。

おそらく190cmはあった。彼は水のデリバリーの仕事をしていて、これから水を汲みに行くとのこと。トラックの荷台には、20リットルは入りそうな水の容器が大量に積まれていた。

 

水汲み場に着。

先客に羊の団体さん。

水の容器は右側に見えるブルーのもの。

 

馬さんも出現。

水圧の弱いホースで容器を水で満たしていく。オッチャンは荷台から何十個と容器を下ろし、僕のことなど忘れたかのように黙々と仕事をしている。

時間がかかりそうなので手伝うことに。水で容器をサッと洗い、水でパンパンになったものに蓋をし荷台へと運ぶ。

40分ほどの作業を終えて、オッチャンが手伝ってくれてありがとう、という。

どういたしまして、と返すと衝撃の一言を浴びせられる。

 

 

「おれはHimarëに戻る。じゃあな」

 

 

バカなっ!!

この仕事を終えたあとは北に行くんじゃないのか? この手伝っていた時間は一体なんだったんだ!!

オッチャンは車に乗せてやるというよりも、仕事を手伝わそうとしていたのかも……。

(結局、オッチャンが乗せてくれたのは10kmほど)

 

再び一人で歩き出す。

車の往来は少ない。「無理かな」とぼやきながら車に親指を突き上げる。

なかなか止まってくれない。いたいけな青年が重い荷物を背負って汗をかいているというのに。僕なら乗せてあげるぞ!! そんなやつが目の前にいたならば!!

(日本で車は持っていません)

 

と、20台目くらいだったろうか。無視されても傷つかないように「むりだろな」と独り言を言いながらヒッチハイクをしたところ、一台の黒いAudiが止まってくれた!!

恐る恐る近づいてみる。

 

運転席には左腕に入れ墨がガッツリ入った男。助手席にはぽっちゃりとした体型のサングラスの男がいた。

ふたりともなぜか上半身裸の水着姿。

僕はビビりながらも、「Durresの方に行きたい」と言ってみた。

すると彼らはこう言った!!

 

「俺達はティラナに行くぜ。デュラスは通り道だから連れてってやるよ」

 

 

へへーい!!

いい男たちではないか!! どこの馬の骨かわからない僕を乗せてくれるなんて!!

(彼らはハイネケンをがぶ飲みしながらのドライブでした笑)

 

相変わらずの青い海。

絶景スポットに立ち寄ってくれた。

僕は車に乗せてもらいながらも、最悪の事態を想定していたため、証拠が残るように彼らを写真に収めておいた。

 

これがやつらだッ!!

左の入れ墨男は幼少時代をイギリスで過ごしたため英語が堪能。僕の旅に興味を持ってくれて「どこの国が一番良かった?」という質問に「もちろんアルバニアだ!」と答えると、THANK YOU BROと握手を求めてきた。

右の男は左の男の親戚だ。英語は全く話せないが「どんな音楽が聞きたい?」と左の男を経由して訊いてくれて、「アルバニアの音楽が聞きたい」というとCDを探して車内で流してくれたナイスガイ。

 

そう! 2人ともめちゃくちゃいい人でした笑

 

無事にホステルまで送ってもらう。

その距離180km。僕は彼らに深々とお辞儀をし、Facebookで友達になった。

いまでもたまにメッセージを交換し合う仲だ。

 

 

終わりです。

バスが来なくても車はある。車があるならヒッチハイクができる。ヒッチハイクができれば目的地に着ける。

僕は旅でそんな楽観的な思考になっていた。

 

それも優しきアルバニアの人たちがあってこそ。

そんなアルバニアも残り2日間。早くも去るのが名残惜しい気持ちになりながらも、あっという間に時は過ぎ去ってゆく。

(次回に続きます)

 

 

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