〔172〕詐欺師だらけのイスタンブール。

 

どうも、SAISHUです。

 

あれは午後9時過ぎだったと思う。

やっと太陽の明るさが消え、イスタンブール市内の電灯がポツポツと付き始めたころ。

僕は「夜のブルーモスクが美しい」というネットの情報を信じ、手ぶらで街に繰り出していた。

 

 

Excuse me? Do u have lighter?

後ろから声をかけられた。

厳密に言うと、彼はライター持ってる? と言葉にしてなかったかもしれない。ジェスチャーで火を点ける仕草をしたのは間違いない。

「No I don’t have. sorry」

 

と言って、前を向くと野良猫がいた。

かわいい。つい猫の行方を目で追ってしまう。

 

Many cats in Istanbul

「Yes!」

彼は笑顔で僕の横に立っていた。

Where are you from?

「Japan!」

Japan!? Do u remember ? Tokyo and Istanbul were rival for 2020 Olympic Game. And Tokyo won !

「Ah!! Yeah!!」

 

そういえば、東京とイスタンブールは2020年の夏季オリンピックの最終候補だった。彼に言われてそのことを思い出した。もう一つの国は思い出せないけど。

I was born in Ankara. and now I work in Saudi Arabia

「Really?? Where in Saudi  Arabia?」

Jeddah

「Oh My friend lives in Jeddah too!」

Really!?

「Yes!」

Where are u going now?

「ブルーモスク!」

ブルーモスク is closed now. too late

「Oh really?」

 

僕は完全にインドとバングラデシュで培ってきた警戒心を失っていた。歩きながらいくつか言葉を交わした後、彼はこう言った。

 

Let’s Drink !!

 

まだ会って3分も経っていない。

だが、トルコは親日の国と言われているし、現地の人と仲良くなるのは旅の醍醐味の一つでもある。

 

Ok!!

 

僕と彼は、彼のオススメの飲み屋があるという方向に歩き出した。

その間にも、彼は僕に色々質問をしてきた。どこの宿に泊まっているか、どれくらい旅をしているのか、イスタンブールは一人なのか、などなど。

 

10分ほど歩いても着かない。

僕はちょっと疑心暗鬼になってきた。飲むだけならそのへんのレストランでもいいし、あまり遠くには行きたくない。まだ夜のブルーモスク(外観)を見てないし。

「How long does it take to the restaurant」

a little far. Ok. Let’s catch a Taxi

 

ココで僕の脳に稲妻が走った。

これは付いていったら危険だと、バングラ&インドの神様たちが教えてくれたかのように。

No. No Taxi」

タクシー乗車を拒否すると、彼は別人の顔になりこういった。

 

Ok! Bye !

 

ぬぬ? そんな別れ方あるか?

普通は「もう少し歩こう」だの「じゃあ、近くのレストランに行こう」というだろう。いきなりByeってのは腑に落ちない。

踵を返し、僕はブルーモスクも見ずに安宿へ戻った。そして、すぐに検索をした。

 

イスタンブール 詐欺」と。

 

 

出てくる出てくる。

イスタンブールで騙された日本人の叫びが山のように。

いったいなんの詐欺かというと、あのまま付いていくとぼったくりバーに行くらしい

そして、一杯二杯のお酒で10万ほど請求されるのだ。彼はお店とグルなのだが、あえて騙されたフリをして「ちくしょう、ここはぼったくりバーだ。払わないとなにされるかわからない。大人しく払おう」と言うらしい。

 

手口は2つありまして、

一つ目は「ライター持ってるか?」

二つ目は「俺達のこと写真撮ってくれる?」

と声をかけるらしい。相手は一人の場合もあるし、二人の場合もある。

この言葉を切り口に他愛もない会話をし、「おれはアンカラで仕事をしてるがいまはバケーション」などとほざき、仲良くなった記念に飲みに行こうとするのだ。

 

危なかった。

タクシーに乗ろうと言われたから「危険かも?」と気づいたけど、もしぼったくりバーが近くにあったら入店していたかもしれない。

お金は大事だ、なによりも大事だ!!

 

 

 

 

翌日。

僕はトルコアイスを頬張りながら、ブルーモスクとアヤソフィアの間の広場でくつろいでいた。

すると、詐欺師が来るわ来るわ……。

「ライター持ってない?」

「俺たちを写真撮ってくれ!」

「ライターある?」

 

10分の間に3組が話しかけてきた。

僕は苛ついてきたのでこう言ってやった。

 

「I know you. you are famous at Japanese website. Do u wanna take me to expensive restaurant?」

ライターを貸して、とトルコ人に言えばいいことをわざわざ言葉が通じない日本人に言ってきたカス野郎は「何を言ってるんだ?」ととぼけていた。

 

Now it is a big promblem. Many Japanese go to Police Station. and show a picture of a cheater like u. you will be arrested.you are famous

完全に顔が強張るクソ野郎。

彼は去り際こう言った。

 

 

ちんこ!

 

 

イスタンブールはこの旅で最悪の都市となった。

 

 

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